香山寺の一石五輪塔
香山寺の参道では、いろいろな石造物が見られます。その中の一つに一石五輪塔(いっせきごりんとう)があります。五輪塔は密教で世界を構成する5つの要素を5つの形の石で表現したもので、平安時代以降、供養塔や墓標として用いられました。通常は5つの石を使いますが、一石五輪塔は一つの石を5つの石が重なった姿に彫刻します。香山寺の参道付近にはいくつかのお堂や墓所があり、今見られる一石五輪塔はその周辺に安置されていたものでしょう。参道を上がりながらどこにあるか探してみてください。
四万十市坂本696